医療安全フォーラム北大2007
「医療安全の基本戦略」
リスクマネージメントに関する社会人教育プログラムを4年前から小規模な試験開発を実施しました。目的は、リスクマネージメントのリーダーの育成です。
4年間の試験成果を受け、2006年からは集中スクール方式を採用し、日本全国のみならず、近隣国からの院長先生も参集されました。その都度に、北海道のいくつかの医療機関から参加者がおられました。今回、北海道での独自の学術集会を開催することを試みました。
今回のプログラムの焦点は、全国の病院で展開されている様々な安全対策の現状について、リスクマネージメント学の立場に戻って総括し、今後の日本の医療界での基本戦略が何かを明らかにすることです。そのためには様々な医療機関からの活動報告が必要ですので、教育セミナーではなく、フォーラムという医療機関参加型の学術集会形式を採用し、一般演題によるパネル討論会も企画しています。このようなプログラムによって、現場の日ごろの活動に対し今後の展望を学識経験者を迎えて明らかにすることは、実証的かつ実践的な方法であり、討議結果はさまざまな医療機関の方に適用できると考えます。
また、2006年12月と2007年3月に東京大学で行った医療安全教育セミナーの中から、医療安全の基礎として重要な講演のビデオを閲覧することができるようにし、より豊富な内容のプログラムを編成しています。
連休のひと時をご家族・ご仲間と初夏の北海道にお集まりください。
2007年2月
酒井 亮二 (国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長)
吉田 謙一 (東京大学大学院医学研究科法医学教授)
玉城 英彦 (北海道大学大学院医学研究科国際保健学教授)
武邑光裕 (札幌市立大学附属図書館長、デザイン学部教授)
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