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日本予防医学リスクマネージメント学会

世界健康リスクマネージメントセンター


 



医療安全フォーラム2008 in 北海道   主催者の挨拶

 

 

 

医療安全フォーラム2008 in 北海道

 

 

日本予防医学リスクマネージメント学会 北海道地方会 (第2回)

日本予防医学リスクマネージメント学会 リスク情報部会

 

 

「事故行動予防および医療コミュニケーションにおける教育のありかた」

 



 

 20075月に北海道で開催した医療安全フォーラムでは連休中にもかかわらず、道内外の200におよぶ医療機関の方々が参加され、大変熱心な質疑討論が展開されました。参加された多くの方から、今後とも北海道での毎年開催の強い要望がだされました。この要請を受け、北海道地方会を毎年開催する運びなりました。札幌市立大学の武村光裕教授は東大准教授の時代から情報とリスクの関係を検討する本学会の「リスク情報部会」の中で積極的に活動しておられ、20075月度の北海道大学でのフォーラムでも事務方の中心を担当されました。

武邑先生が現在の所属される札幌市立大学には看護学部を有しおり、そこで2008年度は札幌市立大学での開催をお願いしました。参加者の交通の便をお考えになり、サッポロ駅前のサテライトキャンパスでの開催を企画いただきました。

 

さて、今日の日本では医療事故に係る医療訴訟が連日報告されています。他方、これらの医療訴訟の大半に共通する原因として、「実際には医療事故はなかったにも関わらず、医療機関と患者・家族の間のコミュニケーションの間違い(ミス・コミュニケーション)」が指摘されています。医療機関の不適切な対応によって患者と家族が医療機関に不信感を増幅させ、医療訴訟に発展するケースは後を絶ちません。

また、実際の医療紛争の過程でも医療機関と患者・家族との適切なコミュニケーションが紛争のスムーズな解決には不可欠です。

コミュニケーションは文化ですので、医療での適切なコミュニケーションのあり方は日本文化を踏まえておく必要があり、大変難しい課題です。そのために、実証科学に基づいた医療コミュニケーションの発展と普及が不可欠です。この様な中、最近の日本の医学校では「医療コミュニケーション講座」が設立されはじめました。そこで、今回のフォーラムでは、医療コミュニケーションという最先端の医学を中心に、医療での適切な対話の教育のありかたを討議します。

また、事故の行動研究は医療事故以外では膨大な研究が世界に存在し、事故多発者の行動特徴は医療事故にも共通な部分が多々あります。エビデンスに基づく事故多発者の行動特徴を踏まえることにより、事故予防の院内教育プログラムの改善とその実効性が高まります。

以上から、そこで、今回のテーマとして、「医療事故予防行動および医療コミュニケーションにおける教育のありかた」とされました。

 

日本の個々の医療機関では様々な医療安全活動が実施されています。しかし、日本での医療安全は創生期にあたり、未発達な要素が多数見受けられます。しかし、個々の医療機関では独自に工夫された素晴らしい活動と悩みが存在していますので、現場の日ごろの活動に対して学識経験者を迎えて討議にすることにより、実証的かつ実践的な医療安全の向上が期待されます。そのために、医療機関参加型の学術集会形式として、一般演題によるパネル討論会も企画し、討議結果をさまざまな医療機関の方に適用しようと考えています。また、医療安全以外のリスクマネージメントに関する研究発表をお待ちします。日頃のお仕事を発表し、討論することは実務の向上に大いに資しますので、地方会をご活用いたたければ幸いです。

 

ご家族・ご仲間と初夏の北海道にお集まりください。   

 

 

20082

酒井 亮二 (国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長)

木内 貴弘 (東京大学大学院医学研究科医療コミュニケーション学教授)

         

 

 

 




 









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